2014年4月21日月曜日

薄墨で描いたCD

富士山をめぐる旅に行って来たSさん。旅行仲間から写真をCD(CD-R)で受け取りました。
ワクワクして開こうとすると、読み取れません。

-----------
Q.CDの写真を開くのはどうしたらいいですか?
------------
と知恵袋で聞いてみました。

超初歩的な質問に、親切な人が回答してくれました。
------------
1)CDドライブにディスクを入れ
2)エクスプローラーで表示されたらダブルクリック
------------

言われたとおりにやってみましたがうまく行きません。
やるべきことはこの二つだけなので間違いようはないのです。

ぱそこんクラブにそのCDとパソコンを持参されたのでやってみたところ、
表示されたのは「書き込み準備が出来ました」というフォルダだけ。
それも色の薄いアイコンです。ダブルクリックして開いても、中には何も
入っていません。

――どうもおかしい。CD-Rを作成するときに残った途中の段階のデータを
間違って読み取っているようだ。なぜだろう?

CDに問題があるのか、パソコンに問題があるのか。
そのCDを、別のパソコン(比較的新しい)に入れてみたところ、ちゃんと読み
出すことができました。

パソコンでデータの入ったCDを作成することを、昔は「CDを焼く」と言っていました。
レーザー光の強度を上げ、盤面に小さな焦げ目をつけて、モールス信号のように
情報を記録していくからです。

じっくり時間をかけて「焼け」ば、濃い焦げ目をつけることができますが、急いで「焼く」と、
焦げ目が薄くなってしまい、新しいCDドライブでは読み出せても、古いCDドライブでは読
めない(焦げ目かそうでないか判別がつかない)という事態が生じてしまします。

おそらく今回のケースもこれだったのでしょう。
CD作成のときは、だいたいがドライブの最高速度で動作するように設定されています。
多数の人に配布するCDを作るとき、時間に余裕があるのなら書き込みのスピードを落として
「じっくり焼く」ようにするのが親切な方法です。